簡単襦袢の作り方 野良着 防寒対策

スペルト小麦栽培に夢中になっていたらいつの間にか11月。
農作業中に首回りや腰回りが冷える季節です。
さて今日は農作業時の野良着の下着と寒さ対策です。
この季節は袷の野良着着て半幅帯を占めるのが一番作業にしっくりきます。
腰回りも暖かいし何より腰を痛めないです。
夏の畑と違い、冬は夏にはできない竹の伐採やマムシの活動も無くなることから
放棄地にぐいぐい攻め込んで開墾したりと作業内容が変わったりするのが
たまゆら自然栽培園の冬の日常です。
そして農作業もノッテくると冬だとてじんわりと汗ばんできます。
そこで大切なのが着物の下の汗を吸ってくれる襦袢や下着類です。
着物の下は厚着しすぎず、体温調節するため寒い場合は着物の上に装備します。
実際着物の下は長袖Tシャツでもタートルネックでもご自身の
好みで着たら良いのですが、農作業中気化熱で体が冷えるのは避けたいところです。
今回は野良着の下の簡単襦袢の作り方です。
世に言う嘘つき襦袢というものです。
晒しの反物から袖なしの襦袢をいくつか作っておきます。
持っている出番のない少ない襦袢の袖を解いても活用できます。
材料
●襦袢
●木綿の布(ボタンとめ布)40センチ×6センチ 2枚
●小ボタン10セット
①布を縦半分に中表に折って端から1センチのところを運針ちくちく。
表に返して端処理をできるようならして、中心から7.5センチ間隔で小ボタンを5個つける。(私は端処理してません)
②襦袢の袖を外して両肩に①をつけて解いたところを縫い直す。
お着物の時の襦袢は単衣の袖合わせの袖を作りますが今回は野良着なので
手拭いや好きな木綿の布を使います。
肩周りと長さを合わせてくるりとすると筒袖になります。
③肩側の内側にボタンを同じようにつけます。
反物の端を使っているので袖の処理は必要なし。
写真は草木染めした手拭いです。
いくつか作っておくと便利。そして気分も上がります。
何年も前に作った襦袢。懐かしの運針。ちくちく。ちくちく。
半衿もカモミール染めや枇杷染め、コーヒー染めやら身の回りのものでいくつか作っておきます。
写真よりすぎで、微妙にわかりづらいですね。詳しくはブログたまゆら自然栽培園の草木染めや布あそびに書いてあります。
そして体が冷えてるうちはショールを首にぐるぐる巻いておきます。腰回りも大判ショールを巻き巻きさせておきます。毎年だるまみたいと言われますが寒いは辛いのでだるまで構いません。やがて暖かくなるまでの辛抱です。
言わずもがな手甲は必ずします。手首の寒さよけもありますが種おろしは素手が基本。掌で種を感じて作業を進めます。
とその時気になるのが手の甲。普段作業中軍手をしていると手の甲は無防備になれていないためいつの間にか日焼けで真っ黒になっていたり軍手なしでそのまま作業を続けてしまうと石や硬い葉で甲や指先はいつの間にか切り傷を作ってしまいます。
その時はこれくらいっとたかを括って作業を進めますがその後の家事やお風呂の時全ての日常で手を使わないことはありません。我慢できるけど毎回小さな痛みが指先を走り、しょんぼりしたりしませんか。
おばあちゃんになっても好きなことを続けるために、農作業で体を痛めない、小さな傷を作らないアイテムをたまゆらは模索して作っています。
最近はこたつも出して夜なべが楽しい季節になりました。やっぱりウールが大好き!と毎年感じるので作業中の防寒目的のウールの前掛け製作中です。
ぐいぐい進まずまだまだ商品少ないたまゆらですが
どうぞよろしくお願いいたします。
野良着とアンティーク着物 たまゆら
れいこ