アシダカグモ 田舎暮らし
蜘蛛嫌いの時、虫嫌いの時、そして田舎の暮らしの虫との付き合い方を記しておこう
蜘蛛は
動物界節足動物門鋏角亜門クワガタ網蜘蛛肺類蜘蛛目に属する。
人間は
動物界脊索動物門脊椎動物亜門哺乳網サル目真猿亜目ヒト科。
共通項は動物界のみ。
蜘蛛が苦手な人は多い。
虫嫌いもわかる。
新宿生まれだけれど都下の山のお寺育ちの私はそこそこ虫と共生する幼少期。
学生期が終わり様々なところで暮らし歩いてきて感じていることは古民家に住んでいると
まぁ虫が気にならなくなってくる。そこらを歩いていても柱も木だし、畳もい草だし壁も砂でできている。
なのであんまり歩いていても目立たないが実際のところ。出会ったところでお互いパーソナルスペースを侵害しないようにするので
私の中では家の中で虫と遭遇するとすれ違うという感覚が近い。
東京都内に拠点を移しオートロックのマンションで暮らすと世界は一変した。
山や森と違って自分や他者の境界線、テリトリーが確実に線引きされているでわないか!
曖昧ではないこの空間に!自分のテリトリーに!白い壁に一匹でも虫がいるととても気になる。
ずっと気になる。追い出すまで気になる。という状態になっている自分に気づく事ができた。
都会の暮らしの室内の快適な事!
自分のためのだけのクーラー。テレビ。ご飯の時間。寝る前の漫画タイム。。。
お寺や古民家を出て初めて思った事だった気がする。
しかし一人暮らしをすると叫んでも母はもう飛んできてくれない。
そもそもそんなに神経質だっけ!?みたいな自分もいて。。
田舎での虫との付き合い方
田舎の暮らしでは相手が毒を持っている場合は補殺しなければならない。
その毒が結構強く子供に耐えうることができるのか!!を想像すると
死闘となることがある。
(ムカデの話はブログ参照。)
マムシに至っては秋頃はお腹に子を宿していることもあるので遭遇した際は首を落として腹を掻っ捌くがここらのしきたり。
(菜食主義の私とマムシの死闘もブログ参照。)
幼少期自転車に乗ってさぁ出発!て時に寝ていた蜘蛛があてに歩いてきたら絶叫して自転車で転びそうになったり
暗い部屋に電気をつけに行こうとすると顔に一本蜘蛛の巣がかかりお化けと勘違いしたり、軽い身のこなし、近づいてくる時の足の運び具合、それはなかなか彼らの中から愛嬌を探すのに時間がかかった。
そして関西に来てから早10年が過ぎた。身よりも友人もいない奈良県で一人暮らしを決意した時の真冬の初めての夜。
自分の掌くらいの蜘蛛がこちらに向かって歩いてくるではないか!!ぎゃーーである。
そしてその掌くらいのくもの名前はアシダカグモ。関東ではあったことのない巨大蜘蛛。そこらに脱皮の痕跡も。。。
だけどね、この子はどうやら巣を作らない。いつも暗くなると活動してきて、半身を潜め半身でていてこっそりみているシャイな蜘蛛のように感じる。調べてみると益虫。あの大きさがあるのなら家の中の虫たちの絶対王者ムカデと対決する夢のカードを観戦する日は来るのだろうか!と思ったりしていたがムカデやマムシはそもそも交戦的な性格だけどアシダカクモはおっとりしている。
なので知らないところで虫たちの食物連鎖が繰り広げられているであろう。
虫だけの話ではなく嫌いなものを受け入れる時は大きな決意をしなければならないようだ。
アシダカグモ恐るるに足らず!と。
夏の昼間部屋の窓を全て開き畳の真ん中で大の字に転がっていると視界の中にワラワラと近づいてくるものがある。
蜘蛛の赤ちゃんが一斉に走り出してきた。あまりにも小さくてあまりにも多くてそしててんてこまいしているだろう母蜘蛛を思い
笑いが込み上げた。
海で蟹に囲まれたときはガリバーの気持ちになれた。
ムカデの赤ちゃんの場合は5分おきに出没し素早い動きでモグラ叩きのようなことをしていると母ムカデが救出しにくる。
相手と物語ができると仲良くなれる。はず。と信じて。
うちは古民家改修して京町家のゲストハウスをしていますが、今回は淡路島で外装は工務店さんに任せて
内装は大きなDIYを完成させることができました。その際蜘蛛が一匹いるだけそのトイレに入れなくなってしまう
大人のお父さんや、まだ虫の世界を知らない人たちに愛を込めて食物連鎖の近い田舎の暮らしを記します。
2階だからそもそも地を歩いてくる子も限られています。
田舎に虫はつきものです。森林業の人たち一押しの森林香という蚊取り線香ももちろん氷殺ジェットもベープもこちらは
できるだけストレスをなくし宿でのんびりできるよう手を探し手を尽くします。
どうか虫たちの世界がある事を心の片隅に置いて楽しんでくれたらな。。。 と願うばかりです。